講 師:古林 直基 氏(高鍋町教育委員会)
演 題:「鳥羽伏見戦争と延岡藩」
後 援:宮崎日日新聞社、夕刊デイリー新聞社、ケーブルメディアワイワイ
本報告は、慶応3年(1867)の大政奉還後から鳥羽伏見戦争に至る延岡藩(内藤家7万石)の動向について、藩主名代として上京を命じられた中老原小太郎に着目しながら、検討するものです。特に、当該期の政局認識については、延岡藩が抱いていた「公議」意識の観点に加え、譜代藩として徳川家に求めた「條理」の観点から考えていきます。
<講師紹介>
延岡市出身。福岡大学人文学部歴史学科卒業、大学院博士課程前期修了、後期在学中。文学修士。これまでほとんどなされてこなかった幕末維新期の延岡藩、内藤家の政治史研究に取り組む新進気鋭の研究者です。
<論文>
「大政奉還後における延岡藩の政治行動-「公議」意識と「條理」の観点を中心に-」(『明治維新史研究』19 2021)、「第二次長州出兵における延岡藩-芸州口出兵をめぐる動向を中心に-」(『福岡大学大学院論集』54 2022)など。