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「縣(あがた)」
延岡史談会とは
延岡史談会は、昭和10年(1935年)6月11日の創立、2025年に創立90周年を迎える地域史の調査研究団体です。「歴史文化都市延岡」を核とする宮崎県北や関連地域の歴史・地理および民俗を調査研究し、文化財の保護保存に努め、郷土の文化の向上に寄与することを目的として活動しています。延岡史談会の詳細と活動内容については「組織と会則」や「事業内容」をご覧ください。
延岡・宮崎県北地域の歴史や文化、民俗に興味関心のある方ならどなたでも会員になれます。入会の手続きについては「入会申込み」をご覧下さい。
また、講演会や史跡案内(いずれも無料)の依頼やその他ご不明の点など各種お問合せについては「問合せ」をご覧ください。

延岡史談会のロゴマーク「縣(あがた)」について
この延岡史談会のロゴマークは小篆(しょうてん)書体の「縣(あがた)」という漢字で、奈良時代から江戸時代の元禄5年(1692)までの延岡の古地名「あがた」を表しています。
「あがた」とは、延岡の場合も全国各地の「アガタ」と同じく、古墳時代の5世紀前後に首長が支配領域の一部を割いてヤマト王権に献上した「アガタ」に由来する地名です(『宮崎県史通史篇古代2』)。
奈良時代になると、和銅6年5月(713)の元明天皇の勅令「諸国郡郷名著好字令(しょこくぐんごうめいちょこうじれい)」によって国、郡、郷の地名標記を「良い意味の好字(佳字)二文字」で統一することとなり、延岡は「英多(あがた)」と表記されるようになりました。「英」は「美しい、優れている、秀でている」、「多」は「多い、たくさん」の意味です。承平5年(935)の『倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』には「日向國臼杵郡英多」と記されています。
その後、鎌倉時代、建久8年(1197)の日向国(今の宮崎県)の荘園の状況を記した『日向国図田帳』には豊前国(大分県)の宇佐神宮領の荘園「縣荘(あがたのしょう)」と表記されており、その後14世紀の室町時代までに「縣」の一文字で表記することが定着したと考えられます。
その後、江戸時代の元禄5年2月23日(1692)に縣を「延岡」と改称(『徳川実紀巻二五』)して現在に至っていますが、「あがた」の地名は「安賀多町」として残っています。


最新情報
【令和7年度総会】
日 時 5月24日(土)14:00-16:00
会 場 延岡市社会教育センター1階研修室1
延岡史談会令和7年度総会を開催しました。
今年令和7年(2025)は、昭和10年(1935)の延岡史談会創立から90周年目の節目の年です。先達が積み重ねてこられた90年の歴史の重みを糧に、次の100周年とその先を見据えた更なる組織基盤強化に向けた飛躍の1年にしたいと考えます。
また、今年は明暦元年(1655)の有馬康純公による縣城修築と延岡七町の城下町完成から370年目の年でもあります。宮崎県内でも固有の歴史的背景を持つ「歴史文化都市延岡」の更なるシビック・プライドの醸成にこれまでにも増して務めていきたいと考えます。
総会では、公開講演会・領域研究会・史跡巡検などの定例事業や3年目を迎える文化庁補助地域文化財総合活用推進事業「のべおかさるきブラアガタ第三弾」に加え、創立90周年記念事業としてつぎの事業に取り組むことを提案した「令和7年度事業計画大綱」が承認されました。
(1)延岡史談会創立90周年記念公開講演会
(2)地域・社会との共働・連携の推進
①地域社会との連携の推進
②学校教育との連携の推進
③延岡市史編纂事業との連携の推進
④その他、個人、団体、機関との連携の推進
(3)宮崎県北半地域調査研究団体・個人のネットワーク体制の構築
(4)延岡史談会創立90周年記念式典・祝賀会の開催
(5)会報誌『縣』35号「90周年記念特集号」の発行
各事業については、逐次、このホームページでご案内いたします。

【延岡史談会第1回研修会】
日 時 6月22日(日)14:00~15:30
会 場 延岡市社会教育センター1階研修室1
延岡史談会第1回研修会を開催しました。
前半の導入では、わざと出典や引用元を隠した架空レポートを題材にワークショップを行って問題点を洗い出し、グループごとに発表しました。後半では、延岡市立図書館の湯川司書から論考やレポート作成に当たっての著作権上の留意点に関するレチャーを行っていただきました。
ワークショップではグループ毎に熱心な討議が行われ、参加者の意識も高まったようでした。今回の研修を踏まえて、来年の会報誌『縣』90周年特集号に多くの会員の投稿を期待します。

【領域研究発表会】
日時:3月16日(日)13:30-16:00
会場:延岡市社会教育センター2階研修室5
今年度最後の事業。この1年間に会員が歴史・地理、民俗、古文書の3領域で行った、地域に根ざした調査研究の報告会「領域研究発表会」を開催しました。
<報告者とテーマ>
①歴史・地理領域
小野信彦副会長「延岡南部伊形・土々呂地域の史跡・石造物・寺社」調査委員会報告
塔身正面には珍しい地蔵尊を彫り込み、基礎に「開山」、塔身に「天文十七天(年/1548)戊申九月」銘と「前永祥七歩孝和尚」銘を有する、477年前、室町時代の珍しい造りの無縫塔(卵塔)の調査報告。
②民俗領域
磯貝透理事「延岡地方の石の文化と水神信仰」調査委員会報告
昨年度から行われている延岡市内の石組みと水神信仰に関する調査報告。
③古文書
佐藤弘徳理事「豊後百姓騒動」
文化9年(1812)1月に内藤延岡藩の飛び地だった豊後国大分郡・速見郡(現大分県大分市、由布市一帯)で起こった庄屋打ち壊し騒動の顛末に関する報告。



【本東寺観梅会史跡案内】
日 時:2月10日(月)・11日(火、建国記念の日)10:00~16:00
会 場:本東寺(延岡市松山町)
第10回延岡花物語(開催期間2/1~4/6)のオープニングを飾る本東寺観梅会で今年も本東寺の史跡案内を行いました。
一案内約40分前後のコース。観梅会関連企画「梅Sanpoバス旅」や都城島津邸の歴史観光ガイドの県北研修など、2日間で約50組、100名近くの方々を案内人8人がフル稼働で案内する大盛況となりました。




【第4回山室元吉翻刻目録作成委員会】
日 時:2月16日(日)13:30~16:00
会 場:延岡市社会教育センター会議室
山室元吉(1854~1918)と親交のあった佐藤雪州の子孫家から延岡市文化財・市史編纂課に預けられた山室元吉と佐藤雪州、そして小林乾一郞(号天外、1845~1929)の詩文の翻刻及び目録作成委員会。
三氏の漢詩や和歌が収められており、佐藤雪州作の漢詩からは大正時代の延岡に「延陵詩友會」という文壇のあったことも分かりました。
今後、調査カードから目録を作成し5月発行の会報誌『縣』34号で報告となります。

【北方町史跡巡検(史跡めぐり)】
日 時:1月19日(日)10:00~11:45
会 場:延岡市北方町曽木地区
(曹洞宗弘誓山慈眼禅寺・胤康禅師資料館、大乗妙典一字一石塔、曽木神社、北方古墳群の箱式石棺)
まず、久峩住職のご挨拶と会長挨拶がありました。その後、小野副会長が慈眼禅寺と胤康禅師について説明しました。説明の後は、宮崎県指定有形文化財の胤康関係資料を観覧し、県指定当時の担当者だった小野副会長の苦労話も聞く事ができました。
下曽木地区の慈眼禅寺(中世中野城趾)から坂道を降りてかつての荘園風景を想像しながら弘化2年(1845)銘の大乗妙典一字一石塔へ。
次に、後曽木集落北方の尾根上の曽木神社を訪れ、6世紀の北方古墳群に残る箱式石棺の構造や特徴をじっくりと観察しました。曽木神社では、参加者全員で記念撮影を行いました。
最後に、曽木神社の160段の参道階段を下って慈眼寺へ戻りました。
3時間弱のウォーキングを兼ねた久し振りの史跡巡検でしたが快晴の中、10月の公開講演会と併せ北方イヤーの終了イベントとなりました。


【仕事始め】
日 時:令和7年1月7日(日)10:00~12:00
会 場:延岡市社会教育センター研修室5
10:00~、第10回のべおかさるきブラアガタ実行委員会。二回目の事後会議でした。来年度のブラアガタ第三弾に向けての貴重なブラッシュアップ会議となりました。
11:10~、1月定例第10回役員会。3月の年度末迄の事業と史談会創立90周年事業など来年度の事業計画を審議、確認しました。世の中では奇跡の9連休の最終日でしたが、第一日曜日の今日が延岡史談会の仕事始めでした。ダブルヘッダー会議で、来年度を見据えた令和6年度第4四半期開始、仕事始めの一日でした。

【のべおかさるきブラアガタ第二弾】
12月8日(日)
令和6年度文化庁地域文化財総合活用推進事業(文化芸術振興費補助金事業)「延岡歴史探訪 のべおかさるきブラアガタ 第二弾~ 延岡の始まりと今物語り その二 ~」の現地史跡巡検を開催しました。
今年は、昨年の侍屋敷地と川中四町の川中コースに加えて、五ヶ瀬川北岸の川北三町の川方コースの2コースで開催。快晴&ほぼ無風の冷涼な天気にも恵まれ、東九州南限にして宮崎県唯一の織豊系近世城下町都市を原型とする延岡城下町の隠れた歴史像を、参加された延岡市民の皆様にたっぷりとご案内しました。
年度末の事業期間終了まで今年のブラアガタ事業は未だ未だ続きますので、「歴史文化都市」延岡のシビックプライド向上のための原点認識という事業目的に向け、更なるブラッシュアップを図っていきます。



【北浦町図師家下張り文書委員会】
10月16日(水)15:30-18:15、第1回委員会(延岡市社会教育センター研修室4)
10月19日(土)13:00-16:00、第2回委員会(延岡市社会教育センター研修室4)
11月3日(日)12:00-15:00、カルチャーゾーンフェスタ2024(カルチャープラザ/延岡市社会教育センター研修室5)
延岡市文化財・市史編纂課の依頼を受けた延岡市史編纂事業のお手伝い事業です。戦前の農商務省官僚、八幡市長などを歴任した延岡市北浦町出身の政治家図師兼弐(ずしけんじ)家から寄託された資料のうち下張り文書の復元作業です。

【山室元吉作品翻刻・目録作成委員会】
10月6日(日)14:00-16:00、第1回委員会(延岡市社会教育センター会議室1)
10月14日(月)14:00-16:30、第2回委員会(延岡市市民協働まちづくりセンター小会議室2)
12月15日(日)14:00-16:30、第3回委員会(延岡市社会教育センター会議室1)
延岡市文化財・市史編纂課の依頼を受けた延岡市史編纂事業のお手伝い事業です。亮天社教師や内藤家藩史編纂などを務めた山室元吉(安政元年1854~大正7年1918)と親交のあった日向市東郷町某家のご子孫から延岡市文化財・市史編纂課に預けられた山室元吉と某家のご先祖の詩文を主とする、文書の翻刻及び目録を作成する委員会です。

【令和6年度のべおかさるきブラアガタ実行委員会】
12月7日(日)に開催する令和6年度文化庁地域文化財総合活用推進事業延岡歴史探訪「のべおかさるきブラアガタ~ 延岡の始まりと今物語り第二弾~」に向けた実行委員会を行っています。
9月8日(日)10:00-12:00、第1回実行委員会(延岡市社会教育センター研修室4)
29日(日)10:00-12:00、第2回実行委員会(延岡市社会教育センター研修室4)
10月13日(日)10:00-11:20、第3回実行委員会(延岡市社会教育センター研修室4)
11月4日(月)10:00-11:00、第4回実行委員会(延岡市市民協働まちづくりセンター中会議室)
11月10日(日)10:00-12:00、第5回実行委員会(延岡市社会教育センター研修室4/川中コース、川北コース)
24日(日)10:00-12:00、第6回実行委員会(延岡市社会教育センター研修室2)

