延岡の歴史を楽しく学んでみよう
延岡には、おもしろい歴史がたくさんあるよ!「昔、この町でどんなことがあったの?」を知ると、今の延岡がどんどん好きになってくる。さあ、わくわくドキドキの延岡の歴史をさかのぼってみよう!
古代:日向国の成立と神話(天孫降臨)
むかしむかし、まだ日本という国がなかった時代、「神様たちが日本を作った」というお話がある。延岡をふくむ宮崎県は、その神話の舞台のひとつなんだ!
天孫降臨(てんそんこうりん)のお話
天の国「高天原(たかまがはら)」に住んでいた神様「アマテラスオオミカミ」は、自分の孫「ニニギノミコト」に「地上に降りて、この国をおさめなさい!」と命じた。ニニギノミコトは、たくさんの神々といっしょに日向(ひゅうが)の地へ降り立った。
その子孫が、のちに 日本の初代天皇「神武天皇(じんむてんのう)」 になるといわれているんだ。つまり、延岡のあたりは 「日本のはじまり」 ともいえる場所なんだよ!
★これらのことは「古事記」という日本最古の歴史書に書かれているよ。
ワクワクポイント!
「延岡の近くに、日本を作った神様がいた!?」
「天孫降臨の舞台って、もしかして自分の住んでる町だったかも?」
「ニニギノミコトはどんな神様だったの?」
戦国時代:伊東氏と島津氏の戦い
延岡があった「日向国(ひゅうがのくに)」は、戦国時代に大きな戦いがあった場所だった。戦ったのは 「伊東氏(いとうし)」 と 「島津氏(しまづし)」 という2つの強い武将たちだ!
木崎原の戦い(きざきばるのたたかい)
日向をおさめていたのは「伊東義祐(いとう よしすけ)」。しかし、おとなりの鹿児島の「島津義久(しまづ よしひさ)」が、「日向も手に入れたい!」と攻めてきた。
1572年、宮崎県の木崎原(今のえびの市)で 「木崎原の戦い」 が起こる。伊東軍はたくさんの兵を集めていたのに、島津軍の「釣り野伏せ(つりのぶせ)」という作戦で大敗してしまった!
この戦いで伊東氏は力を失い、日向の国は 島津氏のもの になった。
ドキドキポイント!
「戦国時代、延岡の近くでも戦があったんだ!」
「島津の作戦『釣り野伏せ』ってどんなもの?」
「伊東義祐はどうなったの?」
江戸時代:延岡藩の成立と城下町の発展
戦国時代が終わると、日本は「江戸時代」に入る。延岡は 「延岡藩(のべおかはん)」 という藩になり、最初の殿様は 「有馬直純(ありま なおずみ)」 だった。
延岡城と城下町づくり
有馬直純は、延岡に「お城を作ろう!」と考え、「延岡城(のべおかじょう)」 を建てた。延岡城のまわりにはたくさんの商人や職人が住み、「城下町(じょうかまち)」 ができたんだ。
おもしろいのは、この延岡城には 今は「石垣(いしがき)」 しか残っていないこと! じつは、城の建物は 明治時代に壊されてしまった んだ。でも、いまでも 「千人殺しの石垣」 というスゴい名前の石垣が残っているんだよ。
ドキドキポイント!
「どうして『千人殺しの石垣』っていう名前なの?」
「昔の延岡城ってどんなお城だったの?」
「城下町にはどんなお店があったの?」
幕末・明治維新:西郷隆盛と西南戦争
幕末(江戸時代の終わり頃)になると、日本は「明治時代」に向けて大きく変わろうとしていた。しかし、昔の武士たちは「このままでは武士がいなくなる!」と不安を感じていた。そこで、西郷隆盛(さいごう たかもり)は「もう一度、新しい日本を作るために戦おう!」と考え、「西南戦争(せいなんせんそう)」 を起こしたんだ。
延岡が最後の戦場に!
西郷軍は熊本や宮崎を通って政府軍と戦った。そしてついに 延岡で大きな戦い が起こる。
「延岡城の周り」 や 「祝子川(ほうりがわ)」 などで戦いがあり、西郷軍は ここでほとんどの兵を失ってしまったんだ。西郷隆盛はしかたなく鹿児島へにげ、最後は自ら命を絶った。
ドキドキポイント!
「西郷隆盛はなぜ戦ったの?」
「延岡が最後の戦場になったのはなぜ?」
「西郷軍はなぜ負けたんだろう?」
近代:旭化成の創業と工業都市への発展
明治時代の終わりから、大正・昭和になると、延岡は「工業都市」として大きく発展した。その中心になったのが 「旭化成(あさひかせい)」 という会社だ!
旭化成と延岡の発展
旭化成を作ったのは「松田重次郎(まつだ じゅうじろう)」という人だ。彼は「日本をもっと豊かにするために、新しい工場を作ろう!」と考えた。延岡には 「五ヶ瀬川(ごかせがわ)」 という大きな川があり、水力発電ができたため、工場を作るのにピッタリだったんだ!
ワクワクポイント!
「どうして延岡に大きな工場ができたの?」
「水力発電ってなに?」
「旭化成の工場ではどんなものを作っているの?」
まとめ 
延岡の歴史は、戦国時代の戦いから、江戸時代の城下町、明治の戦争、近代の工業化まで とてもドラマチック!
これからも、自分の町の歴史をたくさん知ると、もっと延岡が好きになるよ!